未受精卵凍結未受精卵凍結についてご説明します。
- HOME
- » 未受精卵凍結
未受精卵凍結とは
未受精卵凍結とは受精前の卵子を凍結し保存することです。
若いうちに卵を凍結しておけば、現在は未婚であっても、将来に結婚した場合、若い卵子を融かして高齢の卵子よりも高い妊娠率、低い流産率で健康な赤ちゃんを得ることが出来ます。
未受精卵凍結のメリット
女性の卵子は加齢とともに妊娠率は下降していきます。
現在結婚の予定が無いが、将来の結婚を望まれている場合、若いうちに卵子を凍結して、数年後に解凍させて妊娠率を高めます。妊娠して、ひとりの赤ちゃんが生まれるのに必要な卵子の数は、10-15個くらいと言われていますので、その程度の個数の卵子を凍結することが必要です。
以下のグラフは日本産婦人科学会から発表された妊娠率ですが3、5歳以下で体外受精を受けられた方と比べると40歳の方では妊娠率は1/3、流産率は3倍となります。
若いうちに卵子を凍結してキープするメリットが判りますね。
未受精卵凍結のデメリット
現在のところ、この治療は始まったばかりですので、既に受けられている方はそれほど多くはありません。
未受精卵凍結の成績は通常の体外受精より低いという考えが一般的です。
しかし当院では開院以来、10年以上未受精卵凍結を行っていますが、融解後の生存率、受精率、分割速度、胚盤胞到達率は通常の体外受精とまったく同じです。
当院で未受精卵凍結を行うにあたって
当クリニックでは日本生殖医学会、日本産婦人科学会のガイドラインに従って治療を受けて頂きます。
未受精卵凍結の流れ
卵巣刺激
月経1-4日目より注射、内服薬で卵巣の中の卵を育てます。
4日に1回ほど来院し卵の発育状況を確認します。
採卵
注射開始から約2週間後に採卵をします。
静脈麻酔で寝ている間に行いますので痛みは殆どありません。
検卵
取れた卵が全て凍結できるわけではありません。
中には未熟な卵、壊れた卵が混じっているかもしれません。
将来、融解して確実に受精、分割できる成熟卵のみを選別して凍結します。
凍結保存
当院オリジナルの凍結液で卵を凍結し、液体窒素タンク内に保存します。
液体窒素内では卵は半永久的に状態が維持されます。
未受精卵凍結の費用
採卵術、卵子凍結などの費用は2022年に保険点数が設定されています。
ただし未受精卵凍結は現在保険では保険診療ではありませんので、その部分のみ保険点数の10割負担となります。