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精子や卵子の元を作製 ES、iPS細胞から
精子や卵子の元である「始原生殖細胞」とみられる細胞を、人間の胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)から効率的に作製できたと、英ケンブリッジ大とイスラエルのワイツマン科学研究所のチームが25日、米科学誌セル電子版に発表した。
マウスでは既に京都大チームが作製。正常な精子や卵子を作ることにも成功している。一方、人間の始原生殖細胞を作ったとする報告はあるが、形成過程は十分に解明されていなかった。
チームは、培養方法を工夫して作製した始原生殖細胞とみられる細胞を分析したところ、この細胞になる過程でSOX17という遺伝子が重要な働きを担っており、働く遺伝子がマウスと違っていることを突き止めたという。
精子や卵子の作製は今後の課題となる。日本では、できた精子や卵子を受精させる研究は指針で禁じられているが、解禁の是非が政府の生命倫理専門調査会で議論されている。こうした研究は、生殖細胞に原因がある病気の診断法開発などに貢献するとの期待がある。
出典:共同通信社