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不妊治療で「3人の親」 ウクライナの病院が実施
【ワシントン共同】ウクライナの病院が、不妊に悩むカップルに対し、第三者の女性の卵子からつくった受精卵に核を移植する不妊治療を行い、来年にも2人の子どもが生まれる予定であることが11日分かった。英科学誌ニューサイエンティストが報じた。
異常がある母親の細胞内器官「ミトコンドリア」を、健康な女性のものに置き換えて妊娠の成功率を高める手法。子どもは父母の核遺伝子に加えて別の女性のミトコンドリア遺伝子を持つため「3人の親」がいるとも言われる。
先月には受精卵ではなく卵子の段階で核移植して母親由来の「ミトコンドリア病」を防ぐ治療が米国内で実施され、初めて子どもが生まれた例が判明。こうした手法は患者の利益はあるが、子どもの健康への影響が不明なため倫理的な問題が指摘されている。
ウクライナで治療を受けて妊娠したのは2人の母親。いずれも別の女性の健康な卵子を使った受精卵から核を除いたものに、父親の精子と母親の卵子を体外受精してできた受精卵から取り出した核を移植した。母親の子宮に戻すと正常に妊娠し、それぞれ26週と20週で来年初めにも出産予定という。
出典:共同通信社