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初の卵子凍結は20代女性 千葉・浦安、11人が準備中
千葉県浦安市が少子化対策を目的に公費を助成し順天堂大浦安病院と共同で進める卵子の凍結保存研究で、市と病院は16日、進捗(しんちょく)状況を説明するため記者会見し、初めて卵子の凍結保存をしたのは同市に住む20代後半の女性だったと明らかにした。他にも11人が準備を進めている。
浦安市は昨年夏から病院と研究を開始。月1回ほどのペースで希望者向けに説明会を開いてきた。今年3月には病院の倫理委員会が女性4人について凍結を了承。そのうちの1人から5月に採卵し、凍結保存した。
病院によると、説明会には5月までに43人が参加。うち凍結保存の1人も含め12人が採卵のため病院で受診した。
病院側が12人に希望理由を聞くと、知人らに勧められたと答えたのが4人、残り8人は妊娠しにくくなる可能性がある子宮内膜症などの健康不安を挙げた。
浦安市の松崎秀樹(まつざき・ひでき)市長は「出産はそれぞれの問題ではあるが、産みたくても産めない人に公費を投入するのは当然だ。自然妊娠できる環境づくりにも全力を尽くす」と話した。
病院の菊地盤(きくち・いわほ)先任准教授は「凍結保存しても必ず妊娠できるわけではないが、希望者は後を絶たない。健康不安など切羽詰まった状況の人も多く、凍結保存は決して女性のわがままではない」と強調した。
浦安市は昨年度から3年間で計9千万円の補助金を交付。対象は市内在住で凍結を希望する採卵時20~34歳の女性で、卵子の使用は原則45歳まで。
出典:共同通信社